春めいて、寧ろ暑いこの頃。
下着でいても寒くない、洗濯物がすぐ乾くのでトイトレに最適な気候と言われる。
私は一番上の子が2歳になった頃、意思疎通ができてきだしたのでトイトレをスタートした。
一歳半で下の子が生まれたので年子を育てながらトイトレを始めたことになる。
一般的に意思疎通ができたらトイトレ開始が良いと言われる。
本当はもう少し前から意思疎通はできていたかもしれない。
しかし本人がちょうど一才で下の子妊娠、つわり、身重な体…出産ときたわけで。
そんな過酷な状況でトイトレをするのは自分には無理だった。
産後半年、やっと体が元通りになる兆しが見えたのもあって2才だし、と重い腰を上げてスタートしたトイトレ。
「決まった時間に何度かトイレに誘って行ってみて待つ、出なくても叱らない。できたら大袈裟に褒める」と育児サイトのHOWTOには書いてある。
やってみる。
トイレに行かない。
便座に座らない、促しても嫌だと泣き叫ぶ。
下の子生後半年やそこら、もちろん常に泣き叫ぶ。
始めて1ヶ月で心が折れたと思う。
そこからは機械的におむつを替えるほうが精神的に楽だと割り切って対応していた。
正直キツかった。頑張ってもどうしてもできない、誰にもこの頑張りも辛さもわかってもらえない。
夫に「辛い、もう嫌だ」と言っても彼は「トイトレは母親の仕事だ」「世の中の大多数の人はできているのだから君だけ、この子だけできないのはおかしい」
と曰う。手伝わない。
コロナ禍真っ只中の2020年、保育園にも支援センターにもいけず孤独な家の中で。
そのまま続けていたら子どもを虐待していたと思う。
結局、3才になっても幼稚園に入園してもおしっこはおろかうんちもできない。
入園して1ヶ月の5月にある尿検査ができなくて、朝から「なんで出来ないの!?」と発狂して怒り狂った。子どもと私両方涙を流して暴れて、今思えば限界状態だったと思う。
神経質な夫に異常な感染対策を強いられ(消毒手洗い外に出たら洗髪含め全身シャワー)、感染を恐れて帰省もできず、当然人と会えず屋内施設にも行けず羽を伸ばせる場所もない。
プツリと糸が切れて半狂乱になってみて初めて夫は私が限界状態だと気づく。
その原因を作ったのは夫本人であることは気付かない。
話が逸れた。
結局、毎日お漏らしパンツを幼稚園から持ち帰り、4才ちょうど頃の朝、突然「うんちでる!」と言い出した。
トイレに連れて行くと自分でおむつを脱ぎトイレでするのだ。
「すごい!」心から思った。
同時に、「あぁ、不快ならそりゃ勝手にトイレでするようになるよな」と。
大学時代の恩師である教授(3人姉妹を育てた女性)との当時、研究室で子育ての話をしたことを思い出した。
「先生3人も大変でしたね。おむつ替えもひっきりなしでしたよね。」
「まぁ3才頃になったら気持ち悪くてそのうちおむつ替えて〜!と持って来ますよ。勝手にね(^○^)」
先生の仰る通りだ。
うちは3才からさらに1年かかったが。
結局上の子はそこからうんちの失敗はなく。
たまに間に合わなくておしっこは漏れるが、トイレでしなければいけないことはわかっている。4才半の今、いまだに夜おねしょは毎日、昼寝後もおねしょをするのでおむつが欠かせない。
きっと寝ている間はまだコントロールができないのだろう。
生理現象にとやかく言うのは可哀想だ。
そのかわり、すごい集中力で絵を描いたり制作したり本を読んだり。片付け、準備?生活習慣も一度言えばわかり実行する。イヤイヤ言わず「自分のことは自分で!」の論理がわかりできるのって凄いこと。
本人の努力でどうにもできないところをどうこうするより、良いところ、できるところを褒めていく。
親にとっても子にとっても誇らしい。
誰だって褒められるのが嬉しい、心が穏やかになるに決まっている。